Red Hat、Red Hat Enterprise LinuxとRed Hat OpenShiftによりオープン・ハイブリッドクラウドをエッジにまで拡大

集中型のクラウドやデータセンターを越える実運用ワークロードの拡大に伴い、一貫性のあるエンタープライズ対応のイノベーションを実現するための、エッジコンピューティング向けの新しい機能

東京 -

 [ノースカロライナ州ローリー – KubeCon + CloudNativeCon NAバーチャル– 2020年11月17日(現地時間)発表] アメリカ報道資料

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エッジ製品やサービスは、世界的にほぼ全ての業界において、デジタルトランスフォーメーションの次の波に力を与えており、エッジ技術のベンダーは今後数年間の大きな市場機会に注目しています。Red Hat Enterprise LinuxやRed Hat OpenShiftといった既存のデータセンター技術をエッジ中心のやり方で提供することのできるRed Hat等のソフトウェアプロバイダーは、この変化をうまく活かせる良い位置にいます。

IDC エッジ戦略部門リサーチディレクター Dave McCarthy氏

オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.は本日、企業がハイブリッドクラウドのデプロイメントにエッジコンピューティングを取り入れるための、Red Hat Enterprise LinuxおよびRed Hat OpenShift向けの新しい機能を発表しました。

世界をリードするエンタープライズ向けLinuxプラットフォームには、エッジデバイス上でシステムの安定性を最大限確保し、ワークロードの独立性を守るための機能が追加されています。一方で、業界をリードする企業向けKubernetesプラットフォームであるRed Hat OpenShiftは、スペース上の制約を受けるリモートでのデプロイメントでKubernetesを使用できるようにするための、リモートワーカーノードのアーキテクチャを提供します。

IDCによる世界のエッジ支出額見通しによれば、世界のエッジコンピューティング市場は2024年には2506億ドルに達し、そのうちのおよそ21%がエッジ関連ソフトウェアが占めると予測されています。Red Hatは、エッジコンピューティングにはエンタープライズ向けのLinuxとKubernetesから成る基盤の上に構築されたオープン・ハイブリッドクラウドが必要であると確信しています。本日のアップデートにより、Red Hat Enterprise LinuxとRed Hat OpenShiftの両方で、この必要性を満たすための態勢がさらに整いました。


Enterprise Linuxがエッジ対応可能に

リモート・ロケーション、そしてエッジデバイスの接続性の制約によって、従来型のフル装備のオペレーティングシステムには試練がもたらされていますが、Red Hat Enterprise Linuxは違います。Red Hat Enterprise Linux 8.3における機能強化により、世界をリードするエンタープライズ向けLinuxプラットフォームは、コア・データセンターからスペース上の制約を受けるリモートサーバーまで、より簡単にカバーすることができ、企業によるエッジのデプロイメントに必要とされるレベルのサポート能力、安定性、セキュリティ機能を提供できるよう構築されています。

Red Hat Enterprise Linuxではエッジ対応のために次のようなアップデートを行っています。

  • Image Builder機能によるエッジ向けオペレーティングシステム・イメージの迅速な作成。これによって、IT組織はより簡単に、エッジコンピューティング固有の様々なアーキテクチャ上の課題に対応し、対象のデプロイメントに必要なカスタマイズが可能な専用イメージを作成できます。
  • リモートデバイスのアップデート・ミラーリングによって、デバイス・リブートまたは再起動時にアップデートを実行し、ダウンタイムやIT対応チームによる手作業を低減します。
  • Over-the-airアップデートによって、必要なコードのみ転送するためデータ量を減らすことができます。これは、接続が制限される、あるいは断続的であるサイトに最適な機能です。
  • OSTree機能をベースに構築されたインテリジェントなロールバック機能によって、ユーザーはワークロードに固有のヘルスチェックを提供し、競合やコードの問題を検出することができます。問題が検出されると、イメージは自動的に正常な最終のアップデートに戻され、エッジで不要なダウンタイムが生じないようにします。

以上の機能により、Red Hat Enterprise Linuxは、オンプレミスのサーバーからパブリッククラウド、またコア・データセンターから最も離れたところにあるエッジ・デバイスまで、プロダクショングレードのワークロードを単一のLinuxプラットフォームで提供することが可能です。
このオープン・イノベーションにおける標準化によってオープン・ハイブリッドクラウドのバックボーンがもたらされ、組織はIT資産上の適合性や統合の問題に縛られず、アプリケーションやサービスのイノベーションに注力することが可能となります。


Red Hat OpenShiftおよびRed Hat Advanced Cluster Management for Kubernetesによりエッジアーキテクチャを拡充

2020年8月、Red Hat OpenShiftは3ノードのクラスタ対応を導入し、業界をリードするエンタープライズ向けKubernetesプラットフォームの機能を、エッジデバイス上でも展開できるものにしました。本日、OpenShiftはリモートワーカーノードにより、エッジ・アーキテクチャへのサポートをさらに拡充しました。

リモートワーカーノードは、IT組織がワーカーノードを遠隔地に置けるようにします。このワーカーノードは、コアやリージョンのデータセンターといったより大きなサイトにある集中型のスーパーバイザーノードによって管理することが可能です。これにより、エッジでKubernetesのイノベーションを追求する組織にとっては、さらなるトポロジーの選択肢が与えられます。Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetesと組み合わせれば、ITチームは、インターネット接続ができるオープン・ハイブリッドクラウドのどこでも、より高い一貫性と安定性が確保されたKubernetesクラスタと関連リソースを展開することができます。例えば、RAN分散ユニット(DU)を設置する必要がある通信サービスプロバイダでは、コントローラが複数のDUロケーションを集約できるよう、中央のユニットにスーパーバイザーノードを配置します。

さらに、製造業におけるAI/ML活用の新しいブループリントは、誰でも利用し、学び、さらには貢献することもできるGitOpsリポジトリ完全版として提供されています。


オープン・ハイブリッドクラウドによって推進される完全なエッジエコシステム

ハイブリッドクラウド技術のポートフォリオ内の新しい機能を越えて、Red Hatはエンタープライズグレードのエッジのデプロイメントに関する幅広いパートナー・エコシステムも維持しています。SamsungNVIDIAとの最新の発表は、多数の企業のユースケースでRed Hatのエッジリーダーシップを広げ、AIや5Gを含めたクリティカルなエッジ重視のワークロードをサポートするのに、このような連携がどのように役立っているかを示しています。

 

サポートコメント

Red Hat Red Hat Enterprise Linux シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー Stefanie Chiras

「Red Hatは、私たちが知っているエッジコンピューティングの概念が、オープン・ハイブリッドクラウドなしには存在しないと確信しています。エンタープライズ向けのLinuxと包括的なKubernetesプラットフォームはハイブリッドクラウドの根幹をなすものであり、これらの技術はエッジコンピューティングが成長し続けるために不可欠なものとなっています。Red Hat Enterprise LinuxやRed Hat OpenShift向けの新しい機能は、この点をさらに強調するものであり、企業がサーバールームや仮想環境からパブリッククラウドや企業ネットワーク内で最も遠く離れた場所まで、IT資産全般にわたって、オープンな標準規格ベースのイノベーションを構築できるようにしています。」

 

IDC エッジ戦略部門リサーチディレクター Dave McCarthy氏

「エッジ製品やサービスは、世界的にほぼ全ての業界において、デジタルトランスフォーメーションの次の波に力を与えており、エッジ技術のベンダーは今後数年間の大きな市場機会に注目しています。Red Hat Enterprise LinuxやRed Hat OpenShiftといった既存のデータセンター技術をエッジ中心のやり方で提供することのできるRed Hat等のソフトウェアプロバイダーは、この変化をうまく活かせる良い位置にいます。」

 

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